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兄弟間の遺産分割を調停前に解決

ご相談の内容

ご相談者は60代の女性で、3人兄弟の長女です。お父さまが亡くなり、遺産は実家の土地と建物(評価額およそ3,600万円)、預金およそ900万円でした。遺言書はありませんでした。

実家にはお父さまの介護をしていた長男が住み続けており、長男は「家は自分が継ぐのが当然」と考えていました。一方、次男は「家を売って3等分すべき」と主張し、話し合いのたびに口論になっていました。ご相談者はどちらの気持ちもわかるだけに板挟みになり、「このままでは家族がばらばらになってしまう」と来所されました。

当事務所の対応

まず、不動産の評価額について、3人がそれぞれ違う数字を思い浮かべていることがわかりました。そこで提携の不動産鑑定士に簡易の査定を依頼し、全員が同じ数字を前提に話せるようにしました。

次に、財産の一覧と、法律どおりに分けた場合の金額を一枚の表にまとめ、ご相談者の代理人として長男・次男それぞれに書面でお送りしました。長男には、家に住み続ける代わりに他の2人へ代償金を払う方法があることを、次男には、売却すると税金や仲介手数料で手元に残る額が減ることを、具体的な数字でお示ししました。

あわせて、長男が長年お父さまの介護を担ってきた点について、法律上どこまで考慮されるかもご説明しました。

結果

長男が実家を取得し、預金の大部分と長男の自己資金から、ご相談者と次男にそれぞれ1,000万円ずつの代償金を支払う内容で合意しました。介護への感謝として、長男の取り分をやや多くすることに次男も納得されました。ご相談から合意書の作成まで3か月、家庭裁判所の調停は使わずに済みました。

数字を一枚の紙で見られたことで、感情ではなく中身で話せるようになりました。(ご相談者)

費用は着手金330,000円、報酬金は得られた額に応じて約660,000円でした。※この事例は架空のものです。

  • 評価をそろえる

    不動産の価値について全員の認識がずれていると、話し合いは進みません。最初に共通の数字をつくりました。

  • 選択肢を数字で示す

    住み続ける場合と売却する場合、それぞれの手取り額を示し、損得を冷静に比べられるようにしました。

  • 気持ちにも配慮する

    介護の苦労や実家への思いを否定せず、合意の中身に反映させることで、全員が納得できる形にしました。

相続の話し合いでお困りの方へ

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